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    ウルトラを超えろ。「円谷プロダクション クリエイティブアワード 金城哲夫賞」を創設。本日7/7(木)より応募受付開始

    円谷プロダクション クリエイティブアワード 金城哲夫賞

    円谷プロダクションは、ウルトラマンシリーズ放送開始50年という節目の年に、半世紀前にシリーズの原型を築き上げた脚本家・金城哲夫の功績を改めて讃えるとともに、『ウルトラマン』のような永久不滅の作品を生み出すべく、「円谷プロダクション クリエイティブアワード 金城哲夫賞」を創設します。

    求めるのは半世紀前、時代に先駆けた全く新しいヒーローと普遍的なドラマを生み出した、脚本家・金城哲夫を超える創造力です。テレビドラマの企画・脚本を募集し、受賞作品は映像化に向けて円谷プロがサポートいたします。同時に、円谷プロ作品の制作に參加する機会をご提供します。

    ■「円谷プロダクション クリエイティブアワード 金城哲夫賞」 概要

    募集内容:テレビドラマ(30分×13話程度を想定)の企画書と第1話の脚本
    ※SF、ファンタジー、サスペンスなどジャンル不問

    <審査員>
    大友 啓史(映画監督)
    高橋 洋(映画監督・脚本家)
    田中 芳樹(小説家)
    中島 かずき(劇作家・脚本家)
    大岡 新一(円谷プロダクション社長)

    応募期間:2016年7月7日~11月30日
    賞金:大賞(1篇)100万円/佳作(数篇)10万円
    発表:2017年2月26日(予定)
    ※都内で授賞式を開催(詳細未定)

    応募方法等、詳細は、公式WEBサイトをご参照ください。

    ■創設趣意

    ウルトラマンシリーズの放送が開始されてから、50年の歳月が経とうとしています。世界にも例を見ない巨大ヒーローアクションというジャンルを切り拓き、本作を通過せずに大人になる子供たちはいない、とまで言われるほどのキャラクターに成長しました。愛・正義・勇気という普遍的なテーマを持ちながら、その時代ごとの世相を反映させたドラマとしても評価され、親から子へと語り継がれる、わが国を代表するエンターテインメントに発展したのです。

    “特撮の神様” 円谷英二のもとに集い、半世紀を過ぎても愛され続ける国民的ヒーロー番組を生み出した、当時の監督、脚本家、美術・技術スタッフなど想像力溢れるクリエイターたちに、心からの敬意を表してやみません。
    とりわけ、『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』等のメインライターを務めた脚本家・金城哲夫氏の活躍は目覚ましいものがありました。地球の平和を守る強く優しいヒーロー像や、単純な勧善懲悪に止まらないストーリー。世界観・物語づくりはもちろん、プロデューサー的な役割をも担い、時を超えてなお生命力を持ち続けるシリーズの原型を築きあげました。

    私たちは、ウルトラマンシリーズ放送開始50年という節目の年に、金城哲夫氏の功績を改めて讃えるとともに、次の50年、その先の未来を託すことのできる新たな作品を生み出すために、「円谷プロダクション クリエイティブアワード 金城哲夫賞」をスタートさせます。

    金城哲夫氏の名前を冠した、エンターテインメント作品の企画・脚本賞の創設を通じて、わが国の映像文化に更なる発展をもたらすであろう、“ウルトラを超える” 新しい才能の発掘・育成に邁進して参ります。

    2016年7月7日
    株式会社 円谷プロダクション
    代表取締役社長  大岡 新一

    ■金城 哲夫 (きんじょう てつお)
    (1938年7月5日-1976年2月26日)

    金城哲夫
    沖縄・南風原町出身の脚本家。
    玉川大学文学部在学中に生涯の師となる『特撮の神様』円谷英二と出逢い、1963年、円谷特技プロダクションに入社。企画文芸の責任者として、20代の若さで『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』といった特撮テレビ映画作品を次々に企画立案。メインライターとして脚本の執筆にその腕を振るいつつ、放送局や制作現場との調整役もこなした。
    『怪奇大作戦』『マイティジャック』などの作品を手掛けた後、1969年、円谷プロを退社。沖縄に帰り、沖縄芝居の脚本や演出を手掛け、ラジオやテレビ番組にも出演。
    沖縄国際海洋博覧会のメインセレモニーの構成・演出を手掛け、沖縄と日本の架け橋になるべく活躍していたが、不慮の事故で37歳の若さで他界。

    【審査員プロフィール】 ※敬称略

    ■大友 啓史(映画監督)
    <プロフィール>
    1966年生、岩手県出身。慶應義塾大学卒。NHK入局後、97年からLAに留学。2年間、ハリウッドで脚本や演出を学ぶ。「ハゲタカ」「白洲次郎」「龍馬伝」などを演出、映画『ハゲタカ』を監督。2011年4月NHK退局、株式会社大友啓史事務所を設立。『るろうに剣心』(12年)、『プラチナデータ』(13年)に続き、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(14年)が大ヒット。最新作は『秘密 THE TOP SECRET』(8月6日公開)。続いて、『ミュージアム』(秋公開予定)『3月のライオン』(2部作)が控えている。

    <コメント>
    我々の世代がもっとも影響を受けたフィクションの一つ、それがウルトラマンシリーズであることは間違いない。とりわけ、金城哲夫氏がメインで関わった初期の作品群は、創意工夫と新しい事を始める喜びに満ちていたように思う。それに吸い寄せられるように、我々はブラウン管にのめり込んでいったものだ。創造することは楽しいことだ。そんな原点を思い出させてくれる、新鮮な才能との出会いを心から期待しています。


    ■高橋 洋(映画監督・脚本家)
    <プロフィール>
    1959年生まれ。森崎東監督のテレビ作品『離婚・恐婚・連婚』で90年に脚本家デビュー。『リング』『リング2』(98、99 中田秀夫)、『リング0 バースデイ』(00 鶴田法男)が大ヒットを記録する。他の脚本作品に『女優霊』(95 中田秀夫)、『インフェルノ蹂躙』(97 北川篤也)、『復讐 運命の訪問者』『蛇の道』(96、98 黒沢清)、『発狂する唇』『血を吸う宇宙』(99、01 佐々木浩久)、『おろち』(08 鶴田法男)など。04年、監督作『ソドムの市』が公開。以後『狂気の海』(07)『恐怖』(09)『旧支配者のキャロル』(12/映画芸術ベストテン4 位)と監督作が続く。著書に「映画の魔」(青土社)、稲生平太郎との共著「映画の生体解剖-恐怖と恍惚のシネマガイド」(洋泉社)がある。

    <コメント>
    「金城哲夫」とは一人の傑出した脚本家の名前にとどまらず、ある時代の円谷プロ総体のエネルギーを表す象徴的な名前なんだと思う。
    僕はその時代をテレビを通してリアルタイムで体験した世代だが、どうしてこんなにも爆発的に集中して画期的なアイデアが次々と生まれたのか、今も不思議でならない。いや、子供の頃はそれがごく当たり前の、日常の風景だったのだから恐ろしい。
    50年近い歳月が流れてもなお、一話一話のエピソードが、一体一体の怪獣が人々の心に深く刻まれ続けている不思議。
    今回のプロジェクトはこの不可思議な爆発の中心を再び仕掛けようという試みである。
    今の子供たちにとっても、それはごく当たり前の風景としてやって来るに違いない。
    というのもそれはまるで「真実」のように見えるだろうから。金城哲夫が仕掛けたのはそういうことだったと思う。


    ■田中 芳樹(小説家)
    <プロフィール>
    1952年熊本県出身。1978年、雑誌「幻影城」新人賞でデビュー。1982年に刊行が開始された『銀河英雄伝説』で一躍人気作家となる。以後、『アルスラーン戦記』『創竜伝』『薬師寺涼子の怪奇事件簿』シリーズなど、数々のヒット作を生む。『海嘯』『紅塵』など、中国歴史に題材をとった作品でも知られる。

    <コメント>
    故 金城哲夫氏にお会いしたこともなく、その功績を知ることさえ遅かった私に、金城氏の名を冠した賞にかかわる資格があるのだろうか。恐懼のかぎりである。しかし『ウルトラQ』が開始されたとき、「テレビでも怪獣が見られるんだ!」と狂喜した世代の一員として、微小ながら恩を返させていただくことにした。番組を視(み)続けるうちに、真剣な社会的視点や深刻な問題提起をエンターテインメントの枠いっぱいにつめこんだ作品群に出会い、「これはおなじ人が書いているな」と漠然と感じとれるようになった。つまり金城氏の作品である。読書に匹敵する影響を映像から受けた身として、お役に立てれば幸いです。


    ■中島 かずき(劇作家・脚本家)
    <プロフィール>
    1959年8月19日生まれ。福岡県出身。
    1985年より座付き作家として劇団☆新感線に参加。
    『阿修羅城の瞳』『髑髏城の七人』などの物語性を重視したエンターテイメント時代活劇を多く生み出す。
    活動は演劇界にとどまらず、コミック原作やアニメ『天元突破グレンラガン』(07,09)の脚本・シリーズ構成、テレビ番組『仮面ライダーフォーゼ』(11-12)の脚本・メインライター、『キルラキル』原作・脚本、劇場版『クレヨンしんちゃん』でのチーフプロデューサー・脚本など幅広い活躍を行う。

    <コメント>
    『ウルトラマン』と最初に出会ったのは6歳の時だ。
    何もかもが新しかった。
    デザインも設定もストーリーテリングもそれまでのテレビヒーローとは全然違った。
    それから50年。
    ありとあらゆるアイデアは出尽くし、VFXは想像もできないほど進歩した。
    21世紀の現在、見たこともないものに出会うことは本当に難しい。
    でも、だからこそ、挑む価値はある。
    『ウルトラマン』に代表される円谷プロの傑作、その企画・物語の土台を作った金城哲夫氏、その志、心意気を継いで、だが、過去に縛られることなく、改めて、心の底からワクワクするような新しいエンタテインメント企画、新しい才能に出会えることを願ってやまない。


    ■ 大岡 新一(円谷プロダクション社長)
    <プロフィール>
    1947年5月14日生。1969年、撮影助手として円谷プロに入社し、1972年退社。その後フリーとしてテレビ、展示映像、劇場映画等の作品に撮影および特技監督として参加。2004年製作部長として再び円谷プロに入社。テレビシリーズ『ウルトラマンネクサス』『ウルトラマンマックス』『ウルトラマンメビウス』など製作統括。2008年代表取締役社長に就任(現任)。最新テレビシリーズでは監修を務める。

    【同時開催】「金城哲夫のふるさと 沖縄・南風原町脚本賞」

    金城哲夫のふるさと・南風原町(はえばるちょう)は、町の活性化や観光地としての定着をつなげる試みとして、「金城哲夫のふるさと 沖縄・南風原町脚本賞」を創設。
    沖縄を題材とした科白劇の脚本を募集します。

    主催: 一般社団法人 南風原町観光協会
    協力:円谷プロダクション

    「金城哲夫のふるさと 沖縄・南風原町脚本賞」公式サイト

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