求めるのは、脚本家・金城哲夫を超える創造力! 2016/7/7~11/30 必着
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円谷プロダクションクリエイティブアワード 金城哲夫賞

円谷プロは、ウルトラマンのような
永久不滅の作品を生み出すべく、
「円谷プロダクションクリエイティブアワード 
金城哲夫賞」を創設します。

求めるのは、半世紀前、
時代に先駆けた全く新しいヒーローと、
普遍的なドラマを生み出した、
脚本家・金城哲夫を超える創造力!

企画・脚本を募集し、受賞作品は、
映像化に向けて円谷プロがサポートします。
同時に、円谷プロ作品の制作に
参加する機会をご提供します。

金の卵

金城哲夫賞創設Establishment of TETSUO KINJO Award

ウルトラマンシリーズの放送が開始されてから、50年の歳月が経とうとしています。
世界にも例を見ない巨大ヒーローアクションというジャンルを切り拓き、本作を通過せずに大人になる子供たちはいない、
とまで言われるほどのキャラクターに成長しました。愛・正義・勇気という普遍的なテーマを持ちながら、
その時代ごとの世相を反映させたドラマとしても評価され、親から子へと語り継がれる、
わが国を代表するエンターテインメントに発展したのです。

“特撮の神様” 円谷英二のもとに集い、半世紀を過ぎても愛され続ける国民的ヒーロー番組を生み出した、
当時の監督、脚本家、美術・技術スタッフなど創造力溢れるクリエイターたちに、心からの敬意を表してやみません。
とりわけ、『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』等のメインライターを務めた
脚本家・金城哲夫氏の活躍は目覚ましいものがありました。
地球の平和を守る強く優しいヒーロー像や、単純な勧善懲悪に止まらないストーリー。
世界観・物語づくりはもちろん、プロデューサー的な役割をも担い、
時を超えてなお生命力を持ち続けるシリーズの原型を築きあげました。

私たちは、ウルトラマンシリーズ放送開始50年という節目の年に、
金城哲夫氏の功績を改めて讃えるとともに、次の50年、その先の未来を託すことのできる新たな作品を生み出すために、
「円谷プロダクションクリエイティブアワード 金城哲夫賞」をスタートさせます。

金城哲夫氏の名前を冠した、エンターテインメント作品の企画・脚本賞の創設を通じて、
わが国の映像文化に更なる発展をもたらすであろう、“ウルトラを超える” 新しい才能の発掘・育成に邁進して参ります。

2016年7月7日
株式会社 円谷プロダクション
代表取締役社長 大岡 新一

金の卵

金城哲夫とはAbout KINJO TETSUO

金城哲夫 (1938年7月5日-1976年2月26日)

金城哲夫

沖縄・南風原町出身の脚本家。玉川大学文学部在学中に生涯の師となる『特撮の神様』円谷英二と出逢い、1963年、円谷特技プロダクションに入社。企画文芸の責任者として、20代の若さで『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』といった特撮テレビ作品を次々に企画立案。メインライターとして脚本の執筆にその腕を振るいつつ、放送局や制作現場との調整役もこなした。『怪奇大作戦』『マイティジャック』などの作品を手掛けた後、1969年、円谷プロを退社。沖縄に帰り、沖縄芝居の脚本や演出を手掛け、ラジオやテレビ番組にも出演。沖縄国際海洋博覧会のメインセレモニーの構成・演出を手掛け、沖縄と日本の架け橋になるべく活躍していたが、不慮の事故で37歳の若さで他界。

金城哲夫の創造力

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半世紀も前に作られた映像作品の中で、今なお輝きを失わないものは、ほんの一握りしかない。特撮文化が、映画からテレビへと移行して花開いた『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』は、その筆頭に位置する。シリーズ構成を担い、監督や脚本家を采配するプロデューサー的な役割も果たしながら、自らメインライターとして筆を執ったのが、脚本家・金城哲夫である。20代後半という若さで、円谷プロの文芸企画室長を務めた金城の作品世界は、ギネスが認定するほどの長寿テレビシリーズの礎となった。

沖縄と本土を結ぶ架け橋になりたい

ひときわ輝く巨大ヒーロー、ウルトラマンのルーツとは何だったのだろうか。ものを作る人間の創造力は、生まれ育った環境や積み重ねた経験を基に、歳月をかけて醸成されていく。沖縄・南風原出身の金城は幼少期、上陸してきたアメリカ軍の猛攻撃を浴びている。激戦地を逃げ惑い、機銃掃射で母は片足を失った。しかし後年、仕事仲間は皆、彼が忌わしい過去を口にするのを聞いたことがなかったと証言する。情熱的で底抜けに明るく、人を惹き付けてやまない魅力を放ったが、心の機微を描く作家である以上、ただ単に大らかだったわけではないはずだ。本土に渡るにはパスポートが必要だった時代、彼は「沖縄と本土を結ぶ架け橋」になる大志を抱いている。あまりにも悲惨な戦争体験の闇は、金城哲夫の心の奥深くに沈殿し、夢・希望・理想へと大きく反転していったに違いない。

テレビに懸けた円谷英二との出会い

中学時代、金城は映画『愛妻物語』(1951)を観て脚本家を志した。新藤兼人の初監督作品にして自叙伝的なこの作品は、シナリオ執筆に打ち込む夫と献身的に彼を支える妻の物語だ。夫唱婦随の一体感がもたらす感動に、心を強く揺さぶられたのであろう。

中学卒業後、上京して東京の玉川学園に入学した金城は、クラスメートを沖縄の文化に触れさせたいと学校側に諮り、沖縄へ引率して地元高校生たちとの交歓会を実現させている。早くも「架け橋」の役割を担ったのだ。そして特異な才能が芽吹き始める。時あたかも、ハリウッドでSF映画ブームが巻き起こり、ソ連では世界初の人工衛星スプートニク1号が打上げに成功。時代に呼応するかのように、金城は「日金友好協会」なるものを立ち上げ、金星人と握手をしようじゃないかと生徒会を通じて呼び掛けた。主旨が振るっている。「宇宙人と交流すれば、我々の世界観など一変してしまうはず」。突飛な発想はもとより、彼の行動原理には、ひとつになりたいという強い願いを感じ取ることができる。

脚本習作に勤しんだ金城は、脚本家でもあった恩師に、円谷英二を紹介してほしいと申し出る。未知の新興メディア、テレビへ進出しようとしていた映画界の“特撮の神様”は、金城の才能を見抜いた。制作プロダクションを興した円谷の下、局の意向を汲みながらコンセプトを固め、変更に次ぐ変更にも対応しながら、金城は次々と企画を立てていく。結実したのが、日本初の本格的空想特撮ドラマ『ウルトラQ』に始まるシリーズだ。

宇宙人と一心同体になるという世界観

巨大ヒーローが地球を守るというストーリーを打ち出した『ウルトラマン』は、米ソが宇宙開発競争に明け暮れ、日本が高度経済成長期の只中にあった1960年代半ばに颯爽と登場し、カラーテレビ受像器の普及とともに人気を勝ち得ていく。創作ノートに金城はこう書き付けた。「新鮮な素材! 完全なプロット! 意外な結末! さわやかな感動!」。目指したのは高度なエンターテインメントだった。自らシリーズの本流となる回を執筆するだけでなく、年長ライターたちへ発注し、キャラクター設定を踏まえて全体の流れを見渡し改訂作業も行う。魅力的な映像を重視し、テーマからの着想ではなく、場所や怪獣を想定して物語を動かしていく脚本は、スタッフを大いに発奮させた。半世紀も続くシリーズは、金城による作品フォーマットの構築力と人的な調整力の賜物であったといえよう。

『ウルトラマン』における最大の発明は、危機的状況に陥った人間が、空の彼方から飛来する宇宙人と「一心同体」になって戦うことだ。これはまさに、「架け橋」となることを夢見た金城が、沖縄と本土、民族や国家を超越し、分け隔てなく一体感の至福を味わう、コスモポリタニズムを体現した世界観といえる。沖縄にはニライカナイ信仰がある。まるで、海の彼方の楽土から神々がやってきて豊饒をもたらすという来訪神の伝承が、宇宙時代に光の国からやってくるヒーロー神話へと発展したかのようだ。右肩上がりの時代、子供たちは巨大なメタリックな神像のような雄姿を規範として仰ぎ観て、心に刻みつけた。

世界が一体感を得るための葛藤

人類・ヒーローvs怪獣・宇宙人という対立軸を用意しながらも、金城は勧善懲悪を志向しなかった。『ウルトラQ』では、戦後の荒廃から復興繁栄を遂げた現代社会における、自然破壊や科学の暴走に揺さぶりをかけるかのように彼らは出現した。『ウルトラマン』になると、安寧秩序をもたらす上で、退治されるべき存在として怪獣や宇宙人は現れる。つまり金城のドラマとは、世界が一体感を得るためのプロセスであり、葛藤と言っていい。やがて彼独自の問題意識がドラマの中で噴出する。第33話「禁じられた言葉」では、メフィラス星人がウルトラマンに「お前は宇宙人なのか、人間なのか」と問いかける。『ウルトラセブン』では、さらに深化する。第42話「ノンマルトの使者」では、実は地球は先住民族ノンマルトのものだったが、後からやってきた人間に侵略され海底に追いやられた、という衝撃的な歴史観が突き付けられた。多様な解釈を促すこれらの作品は、社会問題のメタファーと捉えることも可能だ。しかし金城は、決してSFドラマの中で告発を行おうとしたわけではないだろう。内面的苦悩を軸に据えつつも、エンターテインメントに昇華させ、ヒーローの葛藤を通して一元的ではない正義の在りようを子供たちに問いかけたのだ。

ウルトラマン降誕から50年、金城哲夫昇天から40年。人々はそれぞれの正義を主張し合い、排外的な感情は高まり、争いの絶えぬ世界はますます混沌としてきた。一体感による幸福という、金城の理想には程遠い現実。だからこそウルトラマンは色褪せることなく、より価値を増す。金城の世界観に包まれたことがある者なら、決して希望を失わない。

新たなヒーローを生み出す才能の待望

節目の年に、金城哲夫の名を借りて賞が創設される。それは、彼を始めとするウルトラマンシリーズを支えたクリエイターたちの仕事に敬意を払いつつ、乗り越えることを目的にしている。心酔しフォロワーであり続けるのではない。金城のようにオリジナリティあふれる発想力で個性的な企画を立ち上げ、時代が求める新たなヒーローを生み出す才能の待望。ウルトラを超えることこそが、金城の功績へ贈る最大の賛辞になるであろう。

筆者PROFILE 清水 節(しみず・たかし)
1962年、東京生まれ。編集者・映画評論家・クリエイティブディレクター。CM制作会社、雑誌編集部などを経て、映画情報総合サイト「映画.com」「シネマトゥデイ」他で執筆。雑誌FLIXにて「いつかギラギラする日/角川春樹の映画革命」連載。WOWOW「ノンフィクションW/撮影監督ハリー三村のヒロシマ」企画・構成原案・取材(ギャラクシー賞奨励賞受賞)。近著に新潮新書「スター・ウォーズ学」(共著)。

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金の卵

審査員紹介Judges

大友 啓史 Keishi Otomo / 映画監督

大友啓史

1966年生、岩手県出身。慶應義塾大学卒。NHK入局後、97年からLAに留学。2年間、ハリウッドで脚本や演出を学ぶ。「ハゲタカ」「白洲次郎」「龍馬伝」などを演出、映画『ハゲタカ』を監督。2011年4月NHK退局、株式会社大友啓史事務所を設立。『るろうに剣心』(12年)、『プラチナデータ』(13年)に続き、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(14年)が大ヒット。最新作は『秘密 THE TOP SECRET』(8月6日公開)。続いて、『ミュージアム』(秋公開予定)『3月のライオン』(2部作)が控えている。

我々の世代がもっとも影響を受けたフィクションの一つ、それがウルトラマンシリーズであることは間違いない。とりわけ、金城哲夫氏がメインで関わった初期の作品群は、創意工夫と新しい事を始める喜びに満ちていたように思う。それに吸い寄せられるように、我々はブラウン管にのめり込んでいったものだ。創造することは楽しいことだ。そんな原点を思い出させてくれる、新鮮な才能との出会いを心から期待しています。

高橋 洋 Hiroshi Takahashi / 脚本家・映画監督

高橋洋

1959年生まれ。森崎東監督のテレビ作品『離婚・恐婚・連婚』で90年に脚本家デビュー。『リング』『リング2』(98、99 中田秀夫)、『リング0 バースデイ』(00 鶴田法男)が大ヒットを記録する。他の脚本作品に『女優霊』(95 中田秀夫)、『インフェルノ蹂躙』(97 北川篤也)、『復讐 運命の訪問者』『蛇の道』(96、98 黒沢清)、『発狂する唇』『血を吸う宇宙』(99、01 佐々木浩久)、『おろち』(08 鶴田法男)など。04年、監督作『ソドムの市』が公開。以後『狂気の海』(07)『恐怖』(09)『旧支配者のキャロル』(12/映画芸術ベストテン4 位)と監督作が続く。著書に「映画の魔」(青土社)、稲生平太郎との共著「映画の生体解剖-恐怖と恍惚のシネマガイド」(洋泉社)がある。

「金城哲夫」とは一人の傑出した脚本家の名前にとどまらず、ある時代の円谷プロ総体のエネルギーを表す象徴的な名前なんだと思う。僕はその時代をテレビを通してリアルタイムで体験した世代だが、どうしてこんなにも爆発的に集中して画期的なアイデアが次々と生まれたのか、今も不思議でならない。いや、子供の頃はそれがごく当たり前の、日常の風景だったのだから恐ろしい。50年近い歳月が流れてもなお、一話一話のエピソードが、一体一体の怪獣が人々の心に深く刻まれ続けている不思議。今回のプロジェクトはこの不可思議な爆発の中心を再び仕掛けようという試みである。今の子供たちにとっても、それはごく当たり前の風景としてやって来るに違いない。というのもそれはまるで「真実」のように見えるだろうから。金城哲夫が仕掛けたのはそういうことだったと思う。

田中 芳樹 Yoshiki Tanaka / 小説家

田中芳樹

1952年熊本県出身。1978年、雑誌「幻影城」新人賞でデビュー。1982年に刊行が開始された『銀河英雄伝説』で一躍人気作家となる。以後、『アルスラーン戦記』『創竜伝』『薬師寺涼子の怪奇事件簿』シリーズなど、数々のヒット作を生む。『海嘯』『紅塵』など、中国歴史に題材をとった作品でも知られる。

故 金城哲夫氏にお会いしたこともなく、その功績を知ることさえ遅かった私に、金城氏の名を冠した賞にかかわる資格があるのだろうか。恐懼のかぎりである。しかし『ウルトラQ』が開始されたとき、「テレビでも怪獣が見られるんだ!」と狂喜した世代の一員として、微小ながら恩を返させていただくことにした。番組を視(み)続けるうちに、真剣な社会的視点や深刻な問題提起をエンターテインメントの枠いっぱいにつめこんだ作品群に出会い、「これはおなじ人が書いているな」と漠然と感じとれるようになった。つまり金城氏の作品である。読書に匹敵する影響を映像から受けた身として、お役に立てれば幸いです。

中島 かずき Kazuki Nakashima / 劇作家・脚本家

中島かずき

1959年8月19日生まれ。福岡県出身。1985年より座付き作家として劇団☆新感線に参加。『阿修羅城の瞳』『髑髏城の七人』などの物語性を重視したエンターテイメント時代活劇を多く生み出す。活動は演劇界にとどまらず、コミック原作やアニメ『天元突破グレンラガン』(07,09)の脚本・シリーズ構成、テレビ番組『仮面ライダーフォーゼ』(11-12)の脚本・メインライター、『キルラキル』原作・脚本、劇場版『クレヨンしんちゃん』でのチーフプロデューサー・脚本など幅広い活躍を行う。

『ウルトラマン』と最初に出会ったのは6歳の時だ。何もかもが新しかった。デザインも設定もストーリーテリングもそれまでのテレビヒーローとは全然違った。それから50年。ありとあらゆるアイデアは出尽くし、VFXは想像もできないほど進歩した。21世紀の現在、見たこともないものに出会うことは本当に難しい。でも、だからこそ、挑む価値はある。『ウルトラマン』に代表される円谷プロの傑作、その企画・物語の土台を作った金城哲夫氏、その志、心意気を継いで、だが、過去に縛られることなく、改めて、心の底からワクワクするような新しいエンタテインメント企画、新しい才能に出会えることを願ってやまない。

大岡 新一 株式会社 円谷プロダクション 代表取締役社長

大岡 新一

1947年5月14日生。1969年、撮影助手として円谷プロに入社し、1972年退社。その後フリーとしてTV、展示映像、劇場映画等の作品に撮影および特技監督として参加。2004年製作部長として再び円谷プロに入社。TVシリーズ『ウルトラマンネクサス』『ウルトラマンマックス』『ウルトラマンメビウス』など製作統括。2008年代表取締役社長に就任(現任)。最新TVシリーズでは監修を務める。

金の卵

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「ウルトラを超えろ! 」という勇ましい標榜に応えるには、「とにかく書いてみることじゃないですか! 」 飯島 敏宏(千束北男) 「ウルトラを超えろ! 」という勇ましい標榜に応えるには、「とにかく書いてみることじゃないですか! 」 飯島 敏宏(千束北男)

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金城哲夫さんは、書く人でした。文字通り、書いて書いて書きまくる、人でした。「ウルトラQ」「ウルトラマン」以前から、円谷英二監督のもとで脚本修行をする傍ら、TBS演出部で私と机を接していた円谷一ディレクター(「煙の王様」で文部省芸術祭グランプリ)のもとに出没して「純愛シリーズ」などのドラマづくりに参画していましたが、隣席の私が担当していた「月曜日の男」の脚本までむさぼり読んで、書きたいという意欲を見せたものです。やがて、円谷プロで一緒に仕事をするようになっても、明けても暮れても、彼とは、ストーリづくり以外の話をした記憶がありません。「こんな話はどうですかね・・・」口もよく動きましたが、手も負けずに動かして、とにかく書いてしまう人でした。企画文芸室長として「ウルトラ」の企画脚本全般を調製しながら、常に彼自身も書きまくっていました。柳行李(90×60×60cm)一杯原稿書いてはじめて一人前、とは、小説修行でも脚本修行でもよく使われた例えですが、金城哲夫さんの書いた企画書、脚本を合わせたら、恐らくその比ではないでしょう。「ウルトラマン」も「ウルトラQ」も、企画段階で実に多くの要望、変転がありましたが、彼はひとつひとつ誠実に受け止めて練り直した企画書を即刻書きあげたものです。

そういう金ちゃんでしたから、脚本を受け取ると、その場ですぐに読んでくれて、「面白いじゃないすかァ・・・」何はともあれ、まずそういってニコッと笑ってくれるあの顔が、脚本家にとってはたまらなかったのです。その後で、結構きびしい注文も出すのですが・・・

「ウルトラ」の礎を築いた実作の人金城哲夫の名を冠した賞です。「ウルトラを超えろ!」という勇ましい標榜に応えるには、「とにかく書いてみることじゃないですか!」、金ちゃんならきっとそう言うに違いありません。

飯島 敏宏(千束北男)
監督『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』など。また、千束北男名義で脚本も手掛けた。

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金城を超える才能が一人、二人と発掘され世に出ることを希望する。 上原 正三 金城を超える才能が一人、二人と発掘され世に出ることを希望する。 上原 正三

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温故知新という言葉がある。古いことを調べて新しい考えを得ることと辞書にはある。 金城哲夫シナリオ賞に応募する未知の才能たちの中には、金城哲夫がどんな脚本家だったか知らない世代もいるに違いない。そこで金城が手がけた「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」の作品を見ることになるはずだ。金城の作品にはSF特撮の持つ面白さが詰まっている。「宇宙からの贈りもの」では、金の卵からナメクジ怪獣が孵化する。火星からやってきた怪獣だ。「1/8計画」ではヒロインの由利子が一寸法師のようにミニ化する。「ウルトラマン」はカラー作品。M78星雲から来たウルトラマンは40メートルの巨大ヒーローだ。その颯爽とした姿を息をのんで見上げたものだ。そして「ウルトラセブン」。最終回「史上最大の侵略」の感動は今や伝説になっている。金城作品はどれも夢と不思議に満ちている。シンプルで面白い。

「これならオレにも書ける」と思うだろう。だがシンプルで面白い作品は書けそうで簡単に書けるものではない。そこで悪戦苦闘が始まる。金城哲夫もシンプルで面白いものを書くために幾度となく涙していた。未知の才能たちに50年前の作品に触れて新しさを見つけてほしい。そして苦しみ抜いて自分なりのオリジナルを書き上げてほしい。「チバリヨー」天国から声が聞こえてくるはずだ。それは金城哲夫のエールだ。

21世紀のSF特撮世界は未知なる才能たちが切り開くものだ。「金城哲夫シナリオ賞」に応募することで金城を超える才能が一人、二人と発掘され世に出ることを希望する。

上原 正三
脚本『ウルトラQ』~『ウルトラマンタロウ』『ウルトラティガ』など。

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新たな時代の意欲ある人々に、その発表の機会を与える手助けとなることを歓迎したい 藤川 桂介 新たな時代の意欲ある人々に、その発表の機会を与える手助けとなることを歓迎したい 藤川 桂介

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思い出に残る金城哲夫は、意欲に満ち溢れた熱っぽい少年そのものといった人でした。巨匠円谷英二監督の薫陶をえて、若くして脚本家としてスタートした彼は、あっという間にその才能を開花させて時代の寵児となってしまいました。改めて紹介するまでもなく、時代を超え、世代を超えて、多くの人々に愛され続けている、「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」などという超ヒットシリーズを世に送り出し、自ら率先して執筆した脚本の数々は、すでに五十年という年月をへた今日でも、今なお色あせずに人々を魅了し続けています。その豊かな着想力によって生み出された作品は、それぞれの時代を生きる青少年たちの、胸の内にある夢を掻き立て活気づけてきました。その開花を熱っぽく励まし続けてきました。今やその思いは親から子へ、子から孫へと受け継がれてきています。ところが彼はその成果の結実を楽しむことのないまま夭折してしまいました。

脚本家金城哲夫の積み重ねた業績を思うと、この度の賞の創設は遅きに失っしたとしかいえません。しかしこの企画にはただ単に彼の足跡を讃えるに留まらず、未来に続く新たな時代の起爆剤として、彼の志に応え得るものでありたいという意図がこめられていることを知りました。私は同じ脚本家としてシリーズを書き、時代を共に生きた同志として、この賞が新たな時代の意欲ある人々に、その発表の機会を与える手助けとなることを歓迎したいと思います。やがて新鮮な着想力、圧倒的な訴求力と、壮大な夢と希望を抱かせてくれる楽しみ多い作品が登場して、時代を超えて愛され、成長していくのを見ることになるでしょう。そんな時代に期待して、楽しみにしたいと思います。金城哲夫賞は、その揺り籠のような役割を果たしてくれるはずです。私はそれを確信しながら、いつまでもその成果を見つめつづけたいと思っています。

藤川 桂介
脚本『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『怪奇大作戦』など。

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金の卵

募集要項Application Requirements

  1. 応募の対象

    1. 年齢・性別は不問。日本語のみ可。応募規約に同意の上、別紙の承諾書に署名して頂ける方。
    2. テレビドラマ(30分×13話程度を想定)の企画書と、第1話の脚本を募集します。
    3. 「ウルトラを超える」新しいエンタテインメント作品であれば、SF、ファンタジー、サスペンスなど企画のジャンルは問いません。
    4. 受賞された方には、円谷プロ作品に脚本家として參加する機会をご提供したいと考えております。円谷プロと新しいエンタテインメント作品を一緒に創りあげたいという意志のある方からのご応募をお待ちしております。
  2. 応募内容

    1. 企画書
      企画書フォーマット」(EXCELファイル)をダウンロードして、必要事項を記入してください。A4サイズを縦に使用、合計3ページ。
      ※ フォントや文字サイズは調整して頂いて構いませんが、読みやすい文字サイズ・行間で記載して下さい。
      ※ EXCELファイルがうまく開けない場合は、PDFファイルを参考に記載して下さい。
    2. 脚本
      1. 脚本の長さは、A4サイズを横に使用、縦書き(30字未満×34行程度、参考:「脚本の書式参考例」)で14ページ以上20ページ以内。
      2. 1枚目にタイトル、氏名、ペンネーム(有る場合)、登場人物を記載。
      3. 参考資料、引用資料がある場合は、末尾に明記してください。
      4. シーンには必ずシーンナンバーをふること。必ずページナンバーを記載すること。
  3. 応募方法

    1. 企画書(A4縦)および第1話脚本(A4横)をそれぞれプリントアウトの上、企画書・脚本の順に重ね、クリップ等で綴じてください。(手書き不可・ホッチキス止め不可)
    2. 応募規約をプリントアウトし、確認後、署名をして同梱してください。
    3. 下記宛先まで郵送でご応募ください。応募は一人1編に限ります。なお、応募物の返却はできませんのでご了承ください。
    締切日
    2016年11月30日(水)必着
    宛先
    〒150-0044 東京都渋谷区円山町3-6 E・スペースタワー12階
    株式会社円谷プロダクション 金城哲夫賞係
    03-5489-7860(大代表)
    ※審査に関するお問い合わせのお電話は対応いたしかねます。
    お問い合わせはメールにてお送りくださいますようお願いいたします。
  4. 賞金

    1. 大賞(1篇): 100万円
      ※ 大賞作品は、円谷プロで映像化の検討を行います。
    2. 佳作(数篇): 10万円
      ※ 佳作は該当作品がない場合があります。
  5. 発表

    1. 受賞者へは、2017年2月上旬に通知致します。
    2. 授賞式は、2017年2月26日を予定しております。場所は都内(詳細未定)。入選者には、賞状・副賞が贈呈されます。
      ※ 授賞式日程は変更される可能性があります。
  6. その他

    1. 応募脚本は返却いたしません。
    2. 受賞の連絡・発表や、執筆の依頼の目的で利用し、本賞の関係者・審査員以外の第三者に提供することは有りません。

応募規約

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企画書フォーマット

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Download <Excel>

脚本の書式参考例

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金の卵

わせContact

「円谷プロダクションクリエイティブアワード 金城哲夫賞」へのお問い合わせは、メールにて承っております。
下記のメールアドレスまでご連絡下さい。

円谷プロダクションクリエイティブアワード事務局
メールアドレス
※ご連絡の前に、「よくあるお問い合わせ」をご確認下さい。
※ただし、選考に関するお問い合わせにはお答えできません。

それ以外のお問い合わせについては、こちらのページからご連絡下さい。

金城哲夫のふるさと 沖縄・南風原町脚本賞金城哲夫のふるさと 沖縄・南風原町脚本賞

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