圧倒的にリアルな空気感ー
90年代初頭、新たなウルトラマンシリーズの模索の中、円谷プロの新たな作品展開(ビデオ販売)として企画された『ウルトラマンG(グレート)』。海外合作(日本とオーストラリア制作が実現し、ウルトラマンシリーズの世界観をバックボーンに持ちながら、独立した作品設定を構築。広大なオーストラリアの土地を縦横に活かしたロケーションの魅力が全編にわたりつまっている。
画期的な、ほぼ全編屋外撮影によるウルトラマンと怪獣のバトルシーン。その圧倒的にリアルな空気感。海外展開も強く意識されて制作されており、近年流行の「海外ドラマ」という視点でも楽しめる。吹替声優も京本政樹をはじめ、故・小林昭二、この作品の後に名を馳せることになる山寺宏一、2016年『ウルトラマンオーブ』に出演の柳沢慎吾など、多彩な顔ぶれが参加している。
25年ぶりにソフト化される本作は、製作当時の素材規格や工程上、マスターテープにHD化に必要な情報が少ないというハンディを背負いながらも、可能な限り現在の視聴環境に合わせ蘇らせるため、現存する最良のマスターからHDアップコンバートが行われた。字幕も含め当時の完パケ(完全パッケージ)映像を忠実に再現する事に努め、英語音声版と日本語吹き替え版は異なるバージョンと捉えてそれぞれを収録。また今回、タイトルを『ウルトラマンG(グレート)』に統一するため『新ウルトラマンG(グレート)』関連の表記は無くなったが、オープニングタイトルや一部予告編など映像上の話数表記は、当時の完パケを活かし収録している。
【キャスト】
ジャック・シンドー隊員:ドーレ・クラウス(京本政樹)
ジーン・エコー隊員:ジーヤ・カリディス(榊原良子)
アーサー・グラント隊長:ラルフ・コトリール(小林昭二)
キム・シャオミン隊員:グレース・パー(平野 文)
チャールズ・モーガン隊員:ロイド・モーリス(柳沢慎吾)
ロイド・ワイルダー隊員:リック・アダムス(山寺宏一)他
日本語版ナレーション:藤岡弘、内海賢二、玄田哲章
※()内吹き替え版声優
【スタッフ】
エグゼクティブプロデューサー:円谷皐、リチャード・ワトソン
スーパーバイジングプロデューサー:鈴木清、ガス・ハワード
プロデューサー:鈴木清、スー・ワイルド 他